第一回 西日本障がい者のための乗馬研修会
第一回 西日本障がい者のための乗馬研修会
障がい者乗馬の現状や感覚統合理論の観点からみた支援のアイディアなどの理論的な学習に加えて、目隠しでの騎乗体験やディスカッションを交えた障がい者乗馬の事例検討を通して、様々な学びを得ることができました。
日時:2018年9月16(日)、17日(月)
場所:広島県福山市 福山ホースクラブ
参加者:馬術部員 柳川(3年)、佐藤(2年)、松尾(研究員)
1日目は、「精神科領域における障がい者乗馬」、「障がい者乗馬の現状について」、「乗馬がもたらす効果と実践」といった大変興味深い内容についての講習が行われました。東京農業大学の川嶋先生からは、障がい者乗馬に関わる社会的な背景や動向、そして様々な障がいへの有用性などをご紹介頂き、何らかの理由で「生きにくさ」を感じている方たちの「居場所」や「生きがい」となる可能性について言及されていました。また、乗馬を行う本人だけでなく、ご家族や周囲の人たちとの関係を築く上でも、馬を介在することの価値があることをご紹介頂きました。また、発達支援を行なっている株式会社奏音の森川代表より、感覚統合理論を用いた発達支援のアイディアについて解説頂き、子供の特性の応じた支援の大切さについて学ぶことができ、大変有意義な講習となりました。
2日目には、目隠しをして乗馬をする体験や、障がい者乗馬の実践を観察し、参加者の特徴や必要と思われる支援についてグループディスカッションを通してまとめた意見を発表するなど、今後の活動に活かすことの出来る実践的な学びを得ることができました。また、その中で障がい者乗馬実践のサイドウォーカーとして直接的な支援の場に参加する機会を得ることができ、今後の活動を進めるに当たって貴重な経験となりました。